難解なテーマではありますが、業界在職者が丁寧に製作。
エンジニアには、どのような人物像が求められているのでしょうか。エンジニアはコンピュータ言語などの専門知識を活用して、さまざまなシステムや製品を作っていきますが、基本的な資質や能力として、まず、主体的に仕事に取り組み、実行できる力が必要となります。また、何をすべきか自分で考えて行動し、問題解決を図る思考力も必要となります。さらに、エンジニアというと1人で黙々と仕事をするイメージがあるかと思いますが、実際は社内、社外のさまざまな人とコミュニケーションを取りながら働きますので、コミュニケーション能力やリーダーシップなども求められます。このあたりはどの職種でも求められる基本的な人物像になります。特にエンジニアに必要とされる資質や能力としては、分析的な思考能力、創造力、状況把握力などが挙げられます。例えば、システムエンジニアの場合には、システム構築を行います。このときに必要となるのが、業務の抽象化や概念化を行う論理的思考能力です。そして、それをさらに業務に役立つシステムにするためには、より細かな分析能力なども求められます。つまり自分の頭で論理的に考えることができるということが非常に重要視されるわけです。同時に、論理的に仕事を進めていくために、高い対人能力も求められます。エンジニアには1人で行う作業も多いのですが、その作業をするために、さまざまな人と関わらなければなりません。基本的なコミュニケーション能力はもちろんですが、論理的にシステムの機能や特徴、自分の意思を伝えたり、経営者やクライアントの言うことを的確に理解する高度な能力が必要となります。この時点での理解が間違っていれば、システム全体の方向性が違ってくることもあるわけですから、重要なポイントとなるのです。このように高いコミュニケーション能力が必要とされるエンジニアですが、そのベースとしてはやはりそれぞれの分野の専門知識が必要になります。基本の知識はもちろん、状況や情報がどんどん進化する中では、新しい知識を積極的に勉強する姿勢も大切です。新しいものを作りだすためには不可欠な部分となりますので、勉強熱心だということも非常に重要になります。このようにエンジニアに求められる人物像としては、基本的な仕事に対する真摯な姿勢に加えて、特にコミュニケーション能力と専門知識の習得が重要だといえそうです。